第4章 Matsumoto.
裏庭に行くと、
やっぱり彼女はそこに居て。
うつむいて今日もまた泣いていた。
黙って横に座ると、
気づいたのか涙を拭った。
「また来たの?」
「だめ?」
「...だめだよ....」
いつか俺の手で抱きしめてやれたなら。
どれだけ良かったろう
でも、
俺にそんな役目はない
だからせめて、
隣でそっと座らせて欲しい
「....うっ...ぁぁっ....
...かえっ....て...!!!
わ、たしなんか....もっ...」
「だめだよ。ちゃんと居るから。」
君が泣くときは、
独りぼっちになんかさせたりしないから
だから、
ほっといてなんか言わないでくれよ