第4章 Matsumoto.
探し回って探し回って、
見つけたのは裏庭。
嬉しくて叫びそうになる。
「愛里!!」
「松本、くんっ」
愛里はいつも俺のこと苗字呼び。
「来たよ、つか探したんだけど」
「あ、ごめん....」
前とは違って暗い雰囲気の愛里
理由は聞かなかったけれど。
泣きそうな顔だったから、
俺は思わず隣に座った
「ここいいね、お気に入りなの?」
「うん。
静かだし、」
「人多いとこ苦手だったよな、そういや」
懐かしいな、と思い出してると
クスンクスンと泣き始める愛里
ボロボロ涙を流す愛里に、
俺はどうすれはいいか分からず慌てふためく。