第3章 Sakurai.
『翔、あのね
どうしても伝えたいから、
もうメールで送るね
私、翔が好きだよ
今まで気づけなくてごめん。』
そして何故か
4通めに3通めの続きがあった
『他の人と付き合ってても、
"彼の話ばっかりだね
本当に彼は親友ってだけなの?"
そう言われて、やっと気づいた
遅いかな、遅いよね...。
翔、私、ずっと好きだったみたい
貴方のこと』
ウソだろ...。
思わず涙が流れてきて、
必死に拭った。
画面に涙の雫が落ちて、
視界が滲む。
5通めを開いた。
そこにはたった一言。
『電話ください。』
嬉しすぎて、すぐ電話を掛けた。
愛里が出たらすぐに
『俺も好きだよ!ずーっと!』
遠くはない。
君に近づける日
親友なんて言い訳かもしれないけど
俺はあの頃もあの頃で、
スゴく楽しかったんだよ
他には見せない笑顔を
俺だけ見れたような気がして。
「好きだよ、愛里」
君に愛の告白をした。
櫻井章 END