第3章 Sakurai.
「やっほう、にのみあくん!」
やあやあ、と挨拶をすると
鬱陶しそうに私を見る二宮くん。
相変わらずノリが悪いアイドルだな
「疲れてるんですよ、
さっさと帰るか今すぐ帰るか、
どうにかしてくれません?」
「どんだけ帰って欲しいの、
にのみあくんひどーい。」
「うっせぇ帰れバカ」
二宮くんは私に対しての態度がひどい
なんてたって綺麗なモデルさんや
女優さんには丁寧なのに
私にはあからさまに嫌悪感丸出し。
「別ににのみあくんに会いに来てないし、
まだ帰んないし」
ふん、とにのみあくんを通り過ぎる。
私は二宮くんを好きになれない
だって彼も私を好きじゃないと思うから