第3章 Sakurai.
『え...、翔くん....??』
『なんで平川さんと...』
『えーショック...』
櫻井さんを見るなり、
なぜか落ち込む3人
櫻井さんは相変わらず真顔で。
「行こう、愛里ちゃん!」
「え?」
「まだお出掛け中だよ?」
グイッと引っ張り、
無言で歩く櫻井さん。
行くところがあるんだ、とだけ言い
何も教えてはくれない櫻井さん。
怖くはなかった。
このまま遠くに行けたらなんて。
「見て。」
着いたのは大きな会社。
なんだか立派な会社で、
どうやら芸能事務所らしい。
「...あ、れ....」
玄関から出て来たのは、
....なんとお母さんの姿だった。
どうして。
今ごろ男の人と....