第23章 夢から醒める時R18(3人視点)
花が…俺を…多少なりとも好きでいてくれたのだという言葉を…噛み砕くように頭の中で少しずつ、受け止めていく
…花も…一緒に…罪を背負う…だと…?
俺が捕まるとき…花が半ば混乱しながら同じ事を話していたのを思い出す
だがあの時は…到底、それを信じる気にはなれなかった
慰めだったとしても、滑稽な話だ
今だとて、信じる事は出来そうもない…
サスケ『…嘘だ…っ…』
花『……嘘じゃない……
確かに…アカデミーにいた時は…ただの年下の男の子として見てて…そういう気持ちはなかったけど…
告白してくれた日から…私の中のサスケ君は…ちゃんとした…男の人だったよ
私が幻影の事件で悩んでる時に側にいてくれて…助けてくれて…自分も知らない内に、あなたに惹かれていたんだと思う
…もちろん…私は結婚もしてるし…サスケ君とどうこうなろうなんて…思いもしなかったけど…
…でもそれは、あくまで…"倫理的"…な事…だとも…思うから…
サスケ君に、男性として惹かれた事は間違いなく事実で…その事は…カカシさんにも…申し訳なく思ってる…
…でも私は…どうしてもこの先も…カカシさんといたい…
あなたへの気持ちは…カカシさんへの気持ちとは…比較にならないくらい…まだとても小さいものだったし…
芽生えた時に、私はそれを摘み取ってしまった』
サスケ『…』
それは…本当なのか…
花『…確かに、方法は…良くなかったと思う
でも…そもそもあの技をコピーしたのだって…切っ掛けは私のせいだし…』
カカシ『…はぁ…サスケ
俺の奥さんって真面目なんだ…ついでに酷く正直者なのよ…
夫としては辛いけど、お前は気にするな
俺達は、大丈夫だから
…因みにこないだも言ったけど…結果的にお前を煽ったのは…俺だし…ね?
…言ってみりゃ、俺も悪いんだよ
…だから素直に聞いてやって…花ちゃんの言葉
嘘でこんなリスキーな発言…愛する夫の前でする訳ないでしょ?』
…夫婦…揃って…
…何を言い出す…
カカシ『…この子が許すって言ってるんだから、受け止めてあげて
…お前は今日から自由の身って事』