第7章 小噺 ~ 一巻表紙裏
「太宰さんはなんでそんな包帯ぐるぐる中途ミイラ男なんですか」
某日
中島敦は問う
「太宰は激怒した」
その質問への第一声はそれ。
キリッとした太宰に敦はジト目を送る
「はっはっはっ、安心したまえよ敦君私は怒ってなどいない。いつか聞かれると思っていたからね」
朗らかに笑いそう言った
そして、
「この【封印されし神の手-ジャッジメントイノセンスブラッディアルティメットエターナルダークネスカタストロフィーゴッド·ハンド-】のことを」
「完全にルビが迷子ですね」
「!まずい.....右手が疼く!」
「え、大丈夫ですか」
色んな意味で、とつける敦に構わず太宰は続ける
「いけない!世界はまだ浄化されるべきでは──」
「ククク.....太宰。抗うことはないよ。それが神の意思なのだから」
『ダメよ治ッ、抑えるのよ!神のお声はそれを望んでないわ!』
「なんかこの人たちのっかってきたー!!」
猗憐と乱歩までが混ざり更に茶番は増す
「な──なにッ、三人とも切支丹だったのか!?」
そしてしまいにはポンコツまで
「国木田さん真面目に受け止めないで!」
ぎゃーすかぴーすかしている事務所の端では与謝野と賢治が茶をしばいていた。