第6章 あつい
カチッ
「おやすみなさい」
「····天音」
「ん~?どうしたの?」
「おやすみなさい」
「·······」
(家族と言うのは、こんな感じなのか··あっ)
ぎゅっ
「····フェージャ··お母さんはいますよ」
「···天音···うぅん」
お母さん
(····やはり子供らしさが見える。母親は亡くなり、父とのふたり)
そんな子供が母親を求めるなら、
私は···。
ぎゅっ
「····!」
「フョードルくん。これが父親であり"家族"ですよ」
「!?···先生。」
「しー··」
(普段もこうならいいのにな···。でもフェージャくんが安心出来るなら時々泊まらせるのもいいのかも)