第6章 あつい
でもそれを覚えたのは···お主だけではない。
(まぁ、私もそのうちのひとりだな)
くん
「園長先生」
「おぅ、どうした鏡花よ」
「何か難しい事考えてた?」
「うさぎさんの焼き菓子を作ろうかとな」
ふん
「欲しい」
「敦の分も作ろうか」
「うん!あと天音のも」
「そうだな」
ほわほわ
(園長先生と鏡花ちゃん親子みたいだな)
ぎゅぅ
「帰りたくない」
「太宰くん、大丈夫よ明日になれば会えるよ」
「早く大人になりたい」
「大人は大変だよ~?」
「早く大人になって天音と結婚する」
「····(本気なんだな)」
「天音は私と結婚してくれる?」
「そうだね、もし太宰くんが大きくなって自分で何でも出来るようになってそれでも私を好きならもう一度言って欲しいな」
「分かった、絶対に迎えに行くから!私の天音」