第4章 つみとばつ
「···綺麗な色ですね」
「そんなフョードル君にヒントを教えようか?」
「ヒント?···いりません別に天音が付けてる指輪は寂しくならないようにと聞きましたから」
「·····(素直にならない)花言葉だけ教えるよ。天音くんからフョードル君に捧げた"たくさんの小さな思い出"」
「たくさんの····ですか、それは確かに寂しくならないようになりますね···ありがとうございます。だけど最後に言わせてください」
「なんだい?」
「どさくさに紛れて天音の体に触れないで頂きたい」
「バレたか」
ーーーーーーー······
パチッ
「···んぅ」
目を覚ますと隣に寝てるフェージャがいた
ぽけー···
(罪と罰は仲良し···目の前にいるのは罪)
私の指輪には罰との思い出
あの夜確かに言われた
「天音···罪と罰は仲良し、だけど今目の前にいるのは罰のフョードル・ドストエフスキー···だから」
「フェージャ?」
「罪の目の中に私はいる、だからずっと見てください」
❦ℯꫛᎴ❧