第9章 だったん
「之は、これは···楽しそうな場面に遭遇しましたね。···貴方。」
ぐっ
「····っ!」
だっ!···だだだ。
知らない人は一目散に走り出した。
(よ···よかった··)
ふわっ
ぎゅ··
「大丈夫でしたか?天音」
「あっ、はい···助けてくれてありがとうございます!」
「立てますか?」
「はい!(フェージャには心配かけちゃいけないな。)」
ぐっ··ずきっ!
「足を怪我しましたか?」
ぶんぶん!
「全然!ほら歩け···のわっ!」
ひょい
「今日は危ないから僕の屋敷で泊まりなさい。明日一緒に帰りましょうか」
「····ごめんなさい」
「いいんですよ」
ニタァ
(私の天音)