第2章 ☆ 誠凛高校入学‼
────春
桜咲く並木道。
花びら達が舞い散り通学路を桃色に染める。
生暖かい春風が私の頬をきる。
真新しい制服に身を包み私は今日という日に胸を躍らせていた。
そう。今日は誠凛高校の入学式。
暖かい晴れの日に入学式だなんて…‼
これからの今日学校生活に期待を膨らませ、誠凛高校の門の前に立つ。
「ふ〜!」
深呼吸をし、制服を整える。
キラキラした毎日がおくれますように!
そう願いを込めて門をくぐった。
そこは期待を裏切らない世界だった。
世界とは大げさだろうと思うかもしれないが、私にはそれだけに思えたのだ。
私、篠原時雨は只今誠凛高校の生徒になりました‼
ヒャッホー♪(←⁈)
とか、浮かれていると…
はい、来た。
誠凛入学式名物(?)盛大な部活勧誘。