第5章 ☆ 黄瀬君
もーうっ!
先生ったら、ホントに人使い荒いんだから!!
一人でブツブツ言いながら朝練へと向かう。
«ガラッ»
時雨「遅れてスイマセン。」
キャプテンの日向先輩に一言行ってから練習に参加する。
日向「おー。そういえば、カントク見てねーか?」
時雨「あー、いないですねー…。」
いくら見回しても姿を捉えることは出来なかった。
日向「おい、一年、カントクどした?練習試合申し込みに行くとか言ってたけど。」
部員「さっき戻ったスよ。なんかスキップしてたし、オッケーだったみたいスね。」
その一言で日向先輩の顔色が変わった。
日向「スキップして!?オイ、全員覚悟しとけ。アイツがスキップしてるってことは…次の試合相手そーとーヤベーぞ。」
すると何処からか、鼻唄が…
黒子「あ、カントク…。」
鼻唄の正体は、リコ先輩だった。
リコ「ただいまー!!ごめん、すぐ着替えてくるね!!…あとね」
意味深な間をあける。
リコ「「キセキの世代」いるとこと試合組んじゃったっ…♪」
部員たちの顔が真っ青になる。
黒子くんは、いつものポーカーフェイスがすこし崩れていた。