第2章 煩悩でしかない〜爆豪勝己〜お正月編
もうすぐ年が明ける
せっかく2人でいるんだから何か特別なことがしたくって恋人の爆豪勝己に近くの神社にお参りに行こうと誘ったが軽く拒否された
勝己曰く「あんな人混みの中出掛けたら小さいは潰れるだろうが!」と言われて大人しく一人暮らしの私の部屋で過ごしている
テレビから流れる毎年恒例のゆく年くる年の除夜の鐘を聞きながら飲み終わったコーヒーのカップを持っておかわりを入れようかと立ち上がる
「勝己もおかわりいる〜?」
「ん?ん〜〜」
ソファに寝転がって雑誌を読んでいる勝己に声をかけると、雑誌から目線を逸らさずに空になったカップを差し出すから、それを無言で受け取った
キッチンに向かい、コーヒーを入れて戻ってくると、先ほどまでソファに寝転がっていた勝己がちゃんと座っている
急にどうしたんだ?と思いながらもコーヒーをテーブルの上に置くと「はい、勝己の分、熱いからね」と言って隣に座る
「なぁ、言いてぇことあんだけど」
「何?あぁ、またソファに寝っ転がる?それなら私どいてようか?」
「嫌、そうじゃなくて。年が・・明けたんだよ」
ソファから降りようとするの手を掴んで真剣な顔をして呟く
「へ・・・?あ・・・あぁ、そうね、勝己、明けましておめでとう」
ふとテレビを観ると年が明けたことを告げる様子が映っている
「そう・・・年が明けたんだよ・・・ふははっ・・・・」
「え?何?怖い・・・・」
いきなりニヤリと笑い出す勝己にどうしたんだろう?と首を傾げながらもぶっちゃけ怖い
「、姫はじめしようぜぇ」
ぎゅっと力がこもる手に脂汗が滲む
「・・・・・・・んんんん?」