第1章 不機嫌の裏側〜爆豪勝己〜
「つーかさー別に名前聞くくらいいいじゃん」
「こんな綺麗な年上のお姉さんと知り合うチャンスないんだから何で爆豪が怒ってんだよ」
ブーブーと口を揃えて抗議する様子に後ろで怒りに満ちているだろう、勝己の姿に怖くて後ろを振り返れない
ここにいると変な汗が出る!早く退散するべきだ!心の中でそう決意して
「あの・・・私、仕事があり・・・「ごちゃごちゃウルセー!は俺のだっ!見るな触るな殺すぞっ!」
突然の言葉に一同呆然とするけど、本人は至って真面目に言ったらしくてその手の平はバチバチと火花が散っている
「あ・・・あの、爆豪?」
「あ”なんだ、最初はおめーか上鳴。安心しろ、粉々にしてやる」
ジリジリと近づいてくる爆豪に後ずさりをしながら「あっ!そうだ俺たち用事思い出したんだった!また学校でなっ爆豪」
怯えきっている上鳴君を庇いながら、さも思い出したように言うと慌ててバタバタと店を出て行く
「・・・・勝己。」
「何だよ」
「友達失くすよ?」
「ばーか、俺は友達いなくても強いんだよ」
「そういう問題じゃないっ!」
はぁっとため息をつきながら「仕事に戻ろ・・・」
とノロノロと戻ろうとすると耳元でコソっと耳打ちされた
「は全部俺のモンだろ?よそ見してんなや」
そう言うと素早くの頬にキスを落としてニヤリと笑った
「ちょっ!・・・・・もういい」
赤くなった顔を楽しそうに見てる勝己に背を向けてカウンターに戻ると、こっちはこっちで赤くなった顔を散々夢ちゃんに突っ込まれた
勝己の方はというと翌日は散々クラスの友達にからかわれて暴れて大変だったのを担任の先生に捕縛されたそう
さすが先生!
Fin