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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第5章 書庫での出来事



鈴ちゃんが女中の仕事に戻ると、一人、部屋で暇を持て余す


信玄様が謙信様に了承を得るまでは、まだ部屋から出れないからなぁ…
勉強するにも何もないし…
本もないし…
あっても読めないけど…

字が読めない私のために、家康は丁寧に言葉で説明してくれたな


家康との勉強が懐かしく感じられる

ここに来てもう2週間か…
このまま安土に帰れないのかな…?

戦国時代にタイムスリップして、すでに2ヶ月くらい経っていた


「乃々さん。今いいですか?」

「?どうぞ」

部屋の外から声を掛けられ、その声の主を招き入れる


襖が開いて
眼鏡をかけた男の人が部屋に入ってきた



…?どこかで見たような…??


「やっと見つけた」

「え?」

「君のことずっと探していたんだ。」

「私を…??」」

「俺のこと覚えてない?」

「…見たことあるような……」
思い出せそうで思い出せない


「京都の本能寺跡で雷に撃たれたよね?」

本能寺跡…


はっ!!!と彼の顔を見る


そうだ!!あの時、私のほかにもう一人男の人が居た!!!

『危ない!!!』

確かに聞いた声


「あの時の…?」

「そう。俺も戦国時代に飛ばされたんだよ」

仲間が…いた!!!

「驚かせてすまない。俺の名前は佐助。君と同じ、500年後から来た現代人だ。」


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