第3章 春日山城の友達
「お、おい…っ…!」
頭を下げた私に驚いたのか、頭上から幸村の戸惑う声が聞こえる
そして、少しの沈黙のあと『はぁ〜〜』と、盛大なため息を吐いた。
「わかった!!わかったよ!!!」
幸村の返事に鈴ちゃんと頭をぱっとあげると、仕方ないといった顔した幸村が頭をグシャッと掻く。
「しょうがねぇから、一緒に行ってやるよ。」
「ありがとうございます!幸村様!!」
「真田様、ありがとうございます」
「あーーーもーーー!!幸村!!あんたは姫さんなんだから幸村でいい」
「ゆ、ゆき…むら?」
このシュチュエーション…どっかで…見たな?
あ……家康だ…
一瞬、家康の顔が浮かんだ