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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第32章 ー番外編ー
『信玄様の奥方は、なんでもその時代の人間ではなかったという話もあったらしいぞ』
「なんだよその話し。気になるじゃん。俺、聞いてねーけど。」
「たいした話じゃない。ただの都市伝説みたいなもんだ」
あれこれ聞いてくる信を軽くあしらうと、信篤が懐剣の前に座りこむ。
武田に受け継がれてきたこの事柄が、やっと終わったことに安堵もしたが…
何より自分がこのことに立ち会えたことが誇らしくあった。
(信玄様…無事、渡しましたよ。)
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