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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第32章 ー番外編ー
(…!!あった…)
晃は緊張のあまり手が震えた
その震えを堪えて手紙の束に、そっと手をやると慎重に紐を解く
そしてその中の一枚を手にとり開いてみると…
そこには墨で綴られた、乃々の文字。
それを目にした瞬間、晃の胸は安堵に包まれた
(乃々……)
乃々の手紙を見つめる晃の視界が歪む。
乃々を見送ってから二年。
その暮らしを知る術のないことが、分かっていてももどかしかった。
(やっと…やっとお前のこと知れるな)
目頭に込み上げた熱いものを拭うと、信篤に深々と頭を下げた。
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