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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第29章 過去へ




「なにも心配することはない。ただ君は俺についてくればいい…」

「はい…」


この先、一生……この人に夢中にさせられる

信玄様は私を抱いたまま、髪にもそっとキスを落とした。



哀しいことも、つらいことも、たくさんあった。泣きたくて、泣けなくて、嗚咽を噛み殺した夜もあった

でも–––そのすべてを乗り越えたからこそ、今、狂おしいほどの幸せに包まれている。

夜明けを控えた砂浜で、私たちは永遠を誓うように、固く抱きしめ合った―…

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