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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第29章 過去へ
「乃々のこと…よろしくお願いします。」
見送りはしない、と言われていたけど最後に会いに来てくれた
私のこと心配だったんだろうな
叔父さんと二人で過ごした、大切な時間たちが私の頭を駆け巡る…
親でもないのに…自分を犠牲にして、私をここまで育ててくれた
お母さんがいなくても、お父さんがいなくても寂しくなかった
「乃々…」
「叔父さん…っ…」
叔父さんに抱き寄せられ、その胸に顔を埋める
すると…ポツリ……ポツリ…と
空から降ってきた滴が私たちをかすめた
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