第27章 愛の言葉
「君が暮らす戦国時代は動乱の時代だ。そんな危険な時代に、乃々を行かせるわけにはいかないだろ。」
確かに…戦国時代は戦が絶えない…
「確かに俺たちの居る時代は戦は多い…。だが、何あったときには俺の生命に代えても、乃々のことを守ってみせる。」
叔父さんが、話にならないという風なため息をつく
「…この時代に来て分かったと思うが、ここは平和だ。乃々のことを愛してるなら、平和な世界で生きてほしい、そう思わないのか」
そんなこと…誰だってそう思うに決まってる
不安げに信玄様の方をチラッと見ると、その瞳はいまだ揺るぎない自信に溢れていた