第27章 愛の言葉
翌日–––
私たちは言われた通り、叔父さんの家を訪ねた。
「それで…乃々まで連れて行くって、どういうつもりなんだ?」
叔父さんは開口一番、厳しい一言を信玄様に飛ばした。
「晃殿、説明が遅くなって申し訳ない。俺と乃々は、五百年前の時代で色んなことがあったのだが…それを乗り越え、恋仲になった。」
信玄様が語るその隣で、私は今まであったたくさんのことを思い出す。
敵同士で出会い
複雑に絡み合う心情に
何度も諦めそうになったこと…
離れ離れになったこともあったけど…
心は繋がっていて…
それで一緒になれた