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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第25章 未来へ
そして、しばらくすると–––
佐助くんの言葉を裏付けるように、みるみる空が曇り始めた。
風も強くなってきた、本当に嵐になりそう…
「乃々、こっちに」
「はい…っ」
信玄様にしっかりと引き寄せられたその時–––
きゃ……っ
稲妻が空を裂き、轟音が辺りを揺るがす。
「落雷、したようですね」
「ああ。煙の匂いがする」
強く吹きあがる風が煙を立ち上らせ、だんだんとその匂いが強くなる。
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