第24章 束の間の休息

「わかった。必ず、治す」

「幸村っ…私、信玄様のサポー…看病、頑張るからっ…。絶対、治して連れて帰って来るから」

信玄様と幸村の絆を痛いほど感じて、私は幸村が少しでも安心できるように声をかけた


「佐助、まさかお前も俺を気遣って黙っていたなどとは言わないだろうな」

謙信様の色違いの瞳が今にも斬りかからんばかりの殺気を放っていて、佐助くんを見下ろす謙信様にはらはらする