第24章 束の間の休息
「問題は、今まで俺たちに黙っていたということだ」
「その通り。『ちょっと五百年後に行ってくる』で済まされる問題じゃねーぞ」
説明されずにいたことが、よほど腹ただしかったらしいふたり
謙信様と幸村に報告するのが、ぎりぎりになったのは私のせいでもあるし、責任を感じる…
「あの……お茶でも淹れましょうか」
「いらん」
「熱々の茶が今この場にあると危険な予感しかしねーから、止めとけ」
「わ、わかった」
この不穏な空気を打破すべくかけた私の声は、すげなく却下され、しゅんとして私もなんとなく正座する。