第24章 束の間の休息
「…おはようございます、信玄様」
少し照れながら返事をすると、信玄様が嬉しそうに笑う。
「いいな、これ。今日から、毎朝の習慣にしよう。君とのこれからの生活を、少しずつ作っていきたいからな。毎日、君のはにかんだ笑顔が見られるなんて、最高の習慣だろ」
「ふふ……」
…一緒の布団で寝て起きるって、こんなに幸せなことだったんだな
溢れ出る想いのままに、自然と頬が緩む。
すると、信玄様は愛しげに私の頬に触れると
顎をすくい、じゃれるように唇をついばんだ
「ん……っ」
柔らかい唇が、頬、まぶた、額……そして一番最後に、もう一度私の唇に軽く触れる。