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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第22章 裏切りと同盟
「素直で可愛い子だ。帰ったら、たくさん褒美をあげよう」
私の髪をくしゃりと撫でて、信玄様が笑みを深める。
私、どうしようもないくらいこの人のこと大好きだ…
そう実感すると、なおさら胸が甘く疼く。
淡い期待で身体中に熱が灯るのを感じながら、私は信玄様を見上げた。
「……行ってらっしゃい。どうか、ご無事で」
「ああ。また、あとでな」
早く……帰って来て……
燃える夕陽の中、遠ざかっていく信玄様の背中を、私はずっと見守っていた。
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