第21章 二人の想いは一つに
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目を開けると…
辺りはまだ暗い
「……信玄…さ…ま?」
さっきまで繰り返されていた情事が夢の様に感じられ、その愛しい人の存在を確かめるよう起き上がる
「…乃々。起きたか」
すぐ側に優しい笑みを浮かべる信玄様
「…は…夢…じゃなかった…」
ほっとしてその顔を見つめる
「…大丈夫か?すまない…手加減できなかった」
はにかむ笑顔に繰り返された情事を思い出して、顔が一気に赤くなった
「だ、だ…大丈夫…です」
「乃々…」
信玄様に抱きよせられ、その胸に顔を埋める
トクントクン…
信玄様の心臓の音…
生きている音…
目を閉じて、その音に耳を澄ませた