第21章 二人の想いは一つに
「…乃々………愛してる……」
「わ、私も……あ…愛し…て…いま…すっ…」
言いたくても言えなかった言葉で、互いに愛を紡いでゆく
深く深く繋がった、心と身体
一緒に蕩けあって溶かされていく
やっと重なり合った愛情に私はただただ溺れた
果てては、まだ私を求める信玄様
それはまるで信玄様の言葉とは裏腹に、生きたいと叫んでいるようにさえ感じられ
私は全身でその声を受け止める
何度も何度でも…
繰り返される情事の中で、私はこの甘い夜が永遠に続くことを願わずにいられなかった
ーーーーーーーーーーー