第13章 戦の駒
結局、逃げ出すこともできず部屋に戻ると、今度は幸村と佐助くんが待っていた
「よう。」
「…何?」
目を合わせない幸村に気まずそうに声を掛けられ、私も視線を合わせないまま返事をした。
「お前が部屋に引きこもって、飯もろくに食ってねぇって鈴が心配してんだ」
「………」
あんたの上司のせいでしょうが
「乃々さん。これ、少しは食べないと」
「…ごめん。食べたくないんだ」
佐助くんがお握りを2つのせたお皿を机に置いた
食べ物を口に入れても、つかえて飲み込めないんだもん。
正直…ほっといてほしい