第20章 星空
手を繋いだ一方、幸村は…
(どうするか、めっちゃどきどきするんだけど!!心臓止まりそう!勢いで繋いじゃったけど!今さら離すわけにもいかないし、ていうか離したくないし…!)
隣で幸村がそんなことを思っているとは知らず弥生は…
(大丈夫、急だっただけだから、、離したくないなんて思って…る?…いやいや、好きな訳じゃないんだから!離したくないなんて思ってるわけないよ。錯覚だよね…)
自分で思ってむなしくなるのはなんでだろう…
「ほら、ついたぞ」
「う、うん!き、きれいだね!」
(どきどきしすぎて、星空どころじゃないんだけど!)
「おー、ここは城下町と星が一緒に見えるところだからな」
「それにしても、なんでこんなに城下町が活発なの?いつもだったらもう少し静かな気がするんだけど」
平然を装ってるけど、どきどきは止まらず…
(ていうか、手がまだ繋がってるんだけど!そりゃ、どきどきするよ、うん、そのせいだ!!)