第13章 この気持ちは
「なに冗談いってるんですか?」
「冗談じゃないが、」
「なんで?」
「なんでって、じゃあ、逆に聞くが幸にとって『恋』ってなんだ?」
「…そんなのよくわかりません。」
「じゃあ、俺が考えると幸の性格上、
・相手を見るとドキドキする
・相手が悲しんでると胸が痛む
・相手が笑うととても綺麗に見える
とかそんな感じだと思うんだが、異論は無いな」
「はい」
「じゃあ、さっき聞いたことに当てはめよう。
・弥生と話していたらドキドキした→つまり、見ていたらドキドキした
・弥生が泣いていたら心苦しかった
ほら、当てはまっただろう」
「でも、最後のはちがうじゃ…」