第13章 この気持ちは
話を聞くと、500年ほど先の未来の人達に会いたくなってしまったらしい。
俺も訳あって故郷を離れている。だから会いたくなる気持ちもよくわかる。
(しかも、こいつの場合は別れもせずに来たんだよな。)
「俺も故郷を離れているから気持ちはよくわかる。だから好きなだけ泣け」
「グスッありがとう、幸村」
(でも、なんだろうな。こいつが泣いてるとこっちまで心苦しくなる。)
「ありがとう、幸村。もう大丈夫だよ。」
「おう!良かった。」
「この時代に幸村がいてくれて良かった。幸村がいなかったらどうなってたんだろう…ありがとうね!(ニコッ)」
(なんだ、弥生がすげーかわいく見える。それに心臓がめちゃくちゃはやく鳴ってる。)
「幸村、大丈夫?顔、めちゃくちゃ赤いよ。風邪?」
「うるせぇー、と、とにかく元気になって良かった。」
「うん!」