第10章 手合わせ
「じゃあ、先に道場で待ってるな」
「うん!着替えたら行くね!」
部屋に戻り袴に着替え、道場に向かうと、途中で信玄様に会った。
「やあ天女。袴に着替えてどうしたんだ?」
「信玄様にもらったお小遣いで買った弓が届いたんです。」
「それにしても、妙に急いでないか?」
「そうですか?新しいのは早くやりたいものだと思いますけど…
あと、幸村に手合わせを誘われているんです。」
「幸から誘ったのか?」
「はい?そうですけどそれがなにか?」
「いや、なんでもない」
少し信玄様が笑った。
(?)
「幸が待ってるだろ。そろそろ行った方がいいんじゃないか?」
「そうですね!それでは失礼しました。あ、信玄様!お小遣いありがとうございました!」
そういうと、弥生は走って行った。
「あの幸が自分から誘う、ねぇ~(ニヤニヤ)これでもう天女に手は出せなくなってきてしまったかな~」