第6章 城下町
(なんで幸村様は、私を誘ってくれたんだろう。特に話したことも無いのに)
「あ、あのなんで私を誘って下さったんですか?」
すると、幸村様は、
「城下町に用があったから、気分転換にでもどうかと思ってな」と言った。
「あ、ありがとうございます…」
「俺も城下町に用があっただけだ」
……
……
(気まずい…なにか話題を…)
「えっと、お前、得意なこととかあんの?」
幸村様が聞いてきた。
「得意なことですか~、この時代で出来ることだと、弓道と生け花が得意ですかね…」
「へー、じゃあ好きなことは?」
「す、好きなことは、本を読むことです!」
「本!?例えばどんな?」
「何でも読みますよ、歴史も読むし、小説も、あとノベライズも結構読みますね!」
「のべらいず…?」
「すいません、何でもありません…」
(何やってるんだ、私!)