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ツンデレ君と人見知りちゃん【イケメン戦国】

第43章 未来


そこからは平和な、けれど、慌ただしい日々だった。
松はどんどん大きくなり、今は4歳になった。
幸村と真田家は信濃の一部をおさめ、とても豊かにした。
武田家、上杉家はそれぞれ甲斐、越後で活躍していた。

「幸村、今いい?」
「ああ、弥生か。大丈夫だ。」
「失礼します。」
「どうした?」

いつの間にか私は27歳になっていた。
幸村と出会った時はまだ大学2年生だったのに。
時が過ぎるのは案外早いものなのかもしれない。

「幸村。大事な話。落ち着いて聞いてね。」
「どうしたんだよ?」
「あのね、2人目が出来たみたいなの。」
「は?なんて言った?」

「妊娠したの。2人目を。」

「……。」
「幸村?」
(あれ、どこかでこんなこと、あったような…。)
「おーい!大丈夫?」
「…まじ、か…。」
(あ、松の報告の時と一緒なのか。)
「まじだよ。」
「た、体調は大丈夫なのか!?つわりは?無理してないか?とりあえず医師を…、あ、っと…。」
(見事にてんぱってる。ちょっと面白いな…。)
私がつわりで苦しんでいたのを見ていたからこの慌てぶりなんだろう。
「大丈夫だよ。つわりもまだあまり無いし。お医者さんに見て貰ってあるから。」
「そ、そうか…。なら、良かった。」
「うん。でも酷くなってきたらまた支えてほしい。」
「ああ、それは大丈夫だ。ちゃんとやる。」
私は本当にいい夫を見つけた気がする。
「それと、弥生。」
「なに?」

「ありがとな。」

「…うん!」
やっぱり最高の夫だ!
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