第39章 同じ部屋
「驚かさせてごめん。ということでこの話は俺と信玄様で進めさせて貰ったよ。」
「それはわかったけど俺は理由を聞いてるんだよ!」
「そんなにかっかすることじゃないだろ〜、幸。このまま天女に客間を使わせるのも忍びないしな、付き合ったなら別にいいだろ?」
信玄様がそう言った。
「それは確かにそうですね…。」
少し納得いってなさそうだが幸村はそう言った。
「それに夜のお楽しみもその方がいいだろ?」
少し信玄様がニヤつきながら言った。
(よ、夜のお楽しみ…。…それって…。あ、あのことだよね…?)
理解した途端顔が赤くなるのがわかった。
「し、信玄様!何言ってるんですか!」
幸村が大声で言った。
顔を見てみると幸村の顔も赤くなっていた。
「別にそんな恥ずかしがることでも無いだろ〜。なあ、天女?」
「え!?あ、え、えっと…。」
(こ、これはどう返したら…)
「信玄様、幸と弥生さんをいじめるのもそこまでにしてください。幸はともかく、弥生さんが困っちゃってます。」
佐助君がそこで止めてくれた。
「おっと、それはいけないね。ごめんな、天女?」
信玄様が笑いながら言う。