第36章 カレカノ
「なあ、弥生」
「な、なに?」
(さっきのことかな…。うまく答えられる自信が無い…。)
彼女の意味を聞かれたらどうしようと思っていた。
「さっき、彼女って言っただろ?」
「う、うん。それがどうかした?」
(や、やっぱり!)
「佐助に意味を教えてもらった。」
「え!てことはもう知ってるの!?」
「おー、」
(うそでしょ!)
顔が赤くなっていくのがわかった。
「あ、あのね、その事はもう…」
「お前は俺が彼氏でもいいのか?」
言い終わる前に遮られた。
「え!もちろん!でも、幸村は嫌じゃないの…?」
幸村は、さっき好きって言ってくれたけど、どうなんだろう?
「バーカ、俺が嫌なわけねぇーだろ!少なくとも、俺が弥生の彼氏になるのが嫌なことはあり得ねぇよ」
(!)
「ほんと?」
「おー」
「夢じゃないよね」
「おー、だから俺達は今からカレカノだ!」
「うん!よろしくね、幸村!」