第35章 気恥ずかしい!
「ね、ねぇ幸村」
「なんだ?」
「わ、私は幸村の彼女になれたってことでいいの?」
(妙に顔が赤くなってんな、それよりもかのじょってどういうことだ?)
「かのじょってどういう意味だ?」
「そ、その…」
「?」
「や、やっぱりいいや!」
そう言って弥生は部屋を飛び出して行った。
(え…?どういうことだ?)
俺は訳がわからなかった。
(こういう時は、佐助に聞きに行くか)
そう思い、俺は部屋を出た。
「佐助~、いるか~?」
そう言って、俺は佐助の部屋にはいった。
「なに?幸村」
「ちょっと聞きたいことがあってな」
「いいけど、その前に幸村に聞きたいことがある」
「なんだ?」
「さっき、俺の部屋の目の前を弥生さんが走りっていたんだけど、どういうこと?」
「奇遇だな、俺もそのことについてなんだ」