第34章 想い
「私だって幸村のことが好きだよ!大好きだよ!私だって幸村にどきどきさせられる!私の中では、自分よりも幸村の方が大切なの!だから、私の為に怪我なんてしないで!今だって、助かったことよりも幸村が怪我していることの方が苦しい!」
(幸村のバーカ!バカバカ!怪我なんてしないで!)
私は泣きながら訴えていた。幸村はずっと黙って聞いていてくれた。
私が言い終わったら、優しい笑顔で
「おー、わかった。怪我しないようにするから、弥生も俺のそばにいてくれ、じゃないと怪我しないように守れないから」
と言った。
「わかった、幸村のそばにいる!ずっといる!」
2人で数秒間見つめあった後、どっちからでもなくそっと触れるだけのキスをした。