第4章 顔合わせの夕餉
結局、あのあとなんとか席に戻り、夕餉を食べたあと、ダッシュで部屋に戻った。
一方
「なんなんだ?あいつ」幸と呼ばれている人が言った。すると信玄が、
「とても可愛い天女だったな~。顔を真っ赤にして」
と言った。
「なんだ、もう少し骨のある奴だと思ったが」と謙信が言った。
その頃、弥生は
部屋に戻り、思いっきり襖を閉めると、着物を脱ぎ洋服に着替えると布団に潜りこんだ。
(もうやだ…!いつもは、恭華に付いていたから、良かったけど今は一人だし…)
すると襖の向こうから
「失礼します。弥生様、入ってもよろしいでしょうか」女中の声がした。
私は、うまく答えられなかった。