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〈男主 BL R18〉 夢、鳴り止まぬ鐘。鬼滅の刃

第1章 憧れへの愛想、その回答。〝冨岡義勇〟


「ふぅ…」

今回の鬼は中々手強かった。
まさか、この鬼の血鬼術が媚薬に近いものだなんて、思いもしなかった。
おかげでふらふらする…。変な高揚感、むず痒い感覚。

「はやく、宿に…」

「おい、そこのお前。鬼殺隊員だろう、大丈夫か」

「あ…冨岡、さん。」

冨岡さんは俺である事に気付くと駆け寄ってきた。
顔には出ていないが、かなり心配してくれているのだろう。

「純!怪我はないか?」

「それが…血鬼術にやられてしまっ、て…ぁ」

視界が横転する。多分、体が倒れたのだろう。
頭打ったらやだなぁ。そう思っていたのだが、
誰かが支えてくれたようで、痛い思いはしなかった。
冨岡さん、かな。

「冨岡さん、ありがとうございます…」

「気にするな。それよりも、その血鬼術、どのようなものだ」

「それが…所謂、媚薬のような効果がありまして…」

あぁ、熱い…。喋っている事が段々理解出来なくなってきた。
はやく、この熱を取り除かねば。

「あつ、い……」

「!」

冨岡さんは俺の声を聞いてくれたようで、
ゆっくり服をはだけさせてくれた。
そして、シャツのボタンを外す音がし始めたころ。
俺は、大事なことを思い出した。
絆創膏…!

「冨岡さ、もう大丈夫ですから」

「どう見ても大丈夫じゃないだろう。大人しくしていろ」

「だ、ダメです!シャツだけは…!」

ボタンが全て外され、シャツを脱がされそうになる。
必死で押さえるが、全く意味がなく、むしろ
両腕を拘束されてしまった。
シャツがさらりと肌から滑り落ちていく。
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