第6章 こども
なで
(安心してる、んだよね?)
私は太宰さんを起こさぬように隣にずらす
その時に、
もぞ
「う~··ん···」
私の隣に···
「あれ···?」
ーーーーー····
むっす~~····。
「······」
むにむに
「やわらかい」
「あの~···治くん?ちょっとくすぐったいな~朝ごはんの準備が遅くなるな~」
「僕がきらい?」
「嫌いじゃないよ~ちょっとだけ椅子に座って待てるかな?」
こくり
「うん!」
なでり
「いい子ね」
むっっす····。
「ねぇ」
ちょこん
「なに?」
「何で私がもうひとりいるの?」
「それは知らないな~~。だって私は"太宰治"だもの」
かちん
「何それ···だからって私の天音に懐きすぎじゃない?」
ぎゅっ
「だって私だもん~」
「クソガキ····」