第5章 ****
「·····風邪引いたみたい」
ちらっ
(周りが騒いでる)
やめとこう
ーーーーーー·····
パチッ
「····嫌な夢見た」
随分と昔の夢を見ていた。
あの後の記憶はない
覚えてるのは、
首領に差し出された銃を掴み
血みどろの中にいた事
コンコン
「太宰さんおはようございます」
「入って」
マフィアに似合わない声
ガチャ
「失礼します。おはようございます」
ちょいちょい
コッコッコッ··
ぎゅ··
「起こして」
(起き上がってるんだけどな···)
「どうしました?」
「嫌な夢見た」
「···じゃ、今日の夜は嫌な夢見ないようにあたたかい牛乳飲みましょうか」