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人間失格 -愛-

第4章 わらってわらって




(あっ)

今一瞬見せた顔が

悲しそうに見えた


ドサッ···
「あの!太宰さん!?」

ギリッ
「君が、笑ってくれないと私はおかしくなる、今だって堪えてる···君に触れたい、君を閉じ込めたい」

(こわいぃ·····閉じ込められるのは嫌だ!ただ私は···)

ぐっ
「···太宰さんが私に銃を向けず··ちゃんと、私を泣かしたりしなければ笑います!···でも今泣きそうなのは太宰さんじゃないですか」

すっ···
「····天音」

太宰さんの頬に触れる。そして太宰さんをゆっくりと抱きしめる。


「太宰さんが泣き止むまで私はこうしてますから、ね?」

「···ずっと···」

ーーーーーー·····

ちょんちょん
「いてて··」

「すみません、もうちょっとですから」
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