第16章 すなお
「太宰さんが生きる意味を知ったのは、いい事です。···生きなきゃいけない··
それに私は··あの日誓いました··ずっと隣にいると。
だから私を信じてください··龍彦さん」
···キュン
「はっ···はい··////(やっぱり天音を愛せるのは···私だけだ)」
◆◆◆
コンコン
「太宰さん、焼き菓子持ってきましたよ」
「入ってーー」
ガチャ
「失礼します。」
「今日のマフィンは何味?」
「今日はチョコチップですよ」
「わーい。」
「紅茶ですか?」
「うん」
私は太宰さんの屋敷に焼き菓子を届けに行きながら、お茶の用意をする。
あの日以降太宰さんが私に安らぎを求める事は減った。
もちろん
ダークの姿も
それが私にはちょっと悲しい