第16章 すなお
「あっそうだ。太宰の部屋行くなら伝えてくれないか?書類早くしやがれクソ太宰!ってな。」
「クソ··までは言えませんよ。···仕事しましょうと言いますね」
「天音は優しいなーー。」
×××
コンコン
「太宰さん。天音です」
「入って」
ガチャ
「焼き菓子届けに··」
ぴょこ
「ありがと」
「来まし···ひゃああ!////」
「···叫ばなくてもいいじゃん」
「はわ··はわわ····太宰さんが··ネコになってる···ダークみたい」
きゅん
「そのダークには会えてないの?」
しゅん
「全然会えてないんです···あの耳に触りたくて··毛並みも綺麗で柔らかくて」
「天音···さん?··ちょっと····//」
はっ
「あっ!ごめんなさい!··思わず··ほんとダークと同じ毛並み」
にゃん
「ん?今のは?」