第12章 ちりん
私を怖がって
泣いて
でも怖がりながらも私に話しかけて、
それだけでよかった
だけど
中也や芥川くんと話してる君の笑顔が欲しくて強引なやり方をしていたけど、それでも君は
「····私はマフィアの首領"太宰治"」
笑ってくれた
「········」
「今私の前にいる小さくて優しい君を、最後まで傍に置きたいです。···天音が好きだ」
「ーー··っ///」
コッコッコッ··。
するっ
「私の気持ち伝わったかい?」
「そ···その···言葉、は他の人にも言ってるんじゃ。」
「言わないよ。周りの女達は私の奥まで見ないからね···天音は私の事をちゃんと見てくれるし。こうして自分から手を出すのはあまりしないよ」
ぽろっ···。
「·····ごめんなさい。私勘違いしてました····寂しがり屋は私の方でした」
どきっ。
「天音····っ」
その後は覚えていない
わかる事は
泣く天音を抱き寄せて
誓いをたてた。