第12章 ちりん
ギュゥ···。
「今は。冷たい目をしていても仲の良い人達や私の前では···ひとりの"太宰治"として生きてます。治さんを侮辱するのは····私の性格からして」
私は拳を構えて
(えっ····)
「えっ··そこまでは···!?」
ばきっ!
「許されねーんだよ!」
ずしゃっ···!
「ぐはっ!」
ぱんぱん
「今の言葉撤去しろ····じゃないと···今度は···もう片方に殴り跡付けてやるか?」
わなわな···。
「なっ··なんだよ!俺がせっかく教えてやったんだぞ?!あんな悪魔野郎を!」
バキィ!!!
「太宰さんは悪魔じゃねーんだよ!」
がくっ
「がっ···はぁ···」
「はぁ···はぁ···ふぅ。医務室に行きますね」
コッコッコッ····
どきどきどき··。
(何なんだよ···天音···///そんなに私の事を···分からない···分からないよ····織田作···///)